以前は ffmpeg でエンコードしていましたが、色々あって Amatsukaze に乗り換えました。
BS11(1920x1080)をエンコードしたものを他(1440x1080)のエンコードしたものと TMPGEnc MPEG Smart Rendarerで編集することがあるのですが、ffmpeg の時はオプション(-s 1440x1080 -aspect 16:9)を付けてサイズを揃えていましたが、Amatsukaze のやり方がわからず困っていました。
Gemini と壁打ちをして色々試しましたが、以下の設定をavsに加えてみても上手くいかず。
- BlackmanResize(1440,1080) <-- リサイズ処理
- AssumeScaled(16, 9) <-- 16:9の指定
最終的に、通常のプロファイルに以下の点を変更して上手くいきました。
| 設定カテゴリ | 設定項目 | 値 / 状態 | 備考 |
|---|---|---|---|
| エンコーダ設定 | エンコーダ追加オプション | --sar 4:3 |
SAR(格納アスペクト比)の計算式参照 |
| フィルタ設定 | リサイズ | ✓ (チェックあり) | 格納解像度 (1440x1080) (元の1280は誤記と判断し修正しました) |
| 横 | 1440 | ||
| 縦 | 1080 |
🎥 SAR(格納アスペクト比)の計算式
SAR (Sample Aspect Ratio) は、エンコードされた映像のピクセルが、再生時にどのように引き伸ばされるかを示す比率です。これは、DAR(表示アスペクト比)と格納比(解像度比)を使って計算します。
SARを求める計算式
SAR = DAR ÷ 格納比
用語解説:
- SAR (格納アスペクト比): 求めたい値。
- DAR (表示アスペクト比): 最終的に表示したい縦横比 (例: 16 ÷ 9)。
- 格納比 (解像度比): 映像のピクセル解像度の縦横比 (幅ピクセル ÷ 高さピクセル)。
具体的な計算例 (1440x1080 を 16:9 で表示する場合)
- DAR (表示アスペクト比): 16 ÷ 9
- 格納比 (解像度比): 1440 ÷ 1080 = 4 ÷ 3
- SAR (格納アスペクト比) を計算:
SAR = (16 ÷ 9) ÷ (4 ÷ 3)
SAR = (16 / 9) × (3 / 4)
SAR = 4 / 3この結果から、1440x1080 の映像を 16:9 で表示するには、エンコーダ設定で **SAR 4:3** を指定する必要があることがわかります。