2010年12月24日金曜日

横並び

色々考えさせられる事が多くなったと感じる今日この頃。とても面白いコラムを読みました。

子供の頃から捻くれ者で、頻繁に先生と口論になり、学級会で議論のネタに取り上げられ(今そんな事をやるとニュースになるかもしれません)、先生と親との三者面談どころか、校長や学年主任も含めた五者面談となったのに、私だけ帰ってこっ酷く父親に怒られる子供でした。
どんな事をして問題になったかと言うと、私の通っていた中学校は、学区内から出てはいけない、映画禁止という考えられない校則があり、映画が好きだった私は、学区外の映画館に行く度に、頻繁に怒られていました。
先生には「お前は、不良のような行い(タバコ等)はなく、服装は真面目だが、先生の言う事は一切聞かない一番やっかいな生徒」と言われました。この学校では、出る杭は激しく打ちつけられます。そして、不思議と(先生の言う事を守り、個性を出さないという意味での)優等生の多い、今思えば気持ちの悪い学校でした。

就職して数年経った頃から、段々自分の好きでは無い管理や折衝をやらされるようになりました。最初は色々経験を積む事も必要と我慢してやりましたが、そのうち、肩凝りや偏頭痛等、拒否反応が体に出るようになりました。だから、「期待に応えようと必死で頑張った先には自分が自分のままでいる事を許してくれない世界がある。そんな人だと思わなかったという言葉を恐れて自分が壊れるまで他人に捧げてしまう」という言葉には共感出来ます。
そして、体に止めを刺したのは、昇格審査での社長面談でした。
元々以前社長と話した際に「お前は同期から一番辞めそうと聞いたが?」と言われ、「自分のやりたい事がこの会社になければ当然辞めます」と答えた為、「お前は無責任だ」と怒られた事もありました。
当然社長の心証は最悪で、真っ先に「お前が昇格したら会社に何をしてくれるんだ」と言われました。相手が誰であろうと少人数であればまったく物怖じしない私ですが、この時は面談前から酷く緊張していて、この一言でピークに達しました。そして、この場に来る事を選択した自分を後悔しました。
結局、体調を崩して初めて自分が無理をしている事に気付かされました。

無理して横並びばかりしている日本は、自殺者が多いのも肯けます。

最近、聞くと嫌な気持ちになる言葉に、「顧客目線」「顧客満足度」等があります。
同コラムの「あいさつしないと入店できない駄菓子屋 こういう店はもっとあってもいい」記事に登場する「何をいばっているのか」と言う客に愛想を振りまくのは、ストレス以外の何物でもありません。