2010年4月12日月曜日

iPhoneを買わない理由

寡占状況にある業界は、基本的には良くないと思っている為、今までドコモ等は使おうとは思いませんでした。au やソフトバンクが出てこなければ、ドコモのサービスは良くならなかったと思います(但し、極端な値下げ競争も、結局はユーザーの為にはならないのでしょう。また、規制産業のドコモと違い、ユニクロは別だとも思っています)。Internet Explorer が OS のバンドルという強みを生かし、市場から Netscape を追い出した後の数年は、完全に ブラウザの進化は止まりました。

話は違いますが、SHARP は液晶だけをやっていれば、国内も国外にも高品質な液晶パネルという需要を満たしていたのかも知れませんが、より利益を求め、AQUOS という自社ブランドで攻勢に出ました。最初は良かったのでしょうが、今まで利益を齎していた他メーカーが、全てライバルとなり、結局価格競争に巻き込まれ、当初の優位性は失われてしまいました。

一方で、自らのビジネスモデルをも脅かす可能性もあった ATOM という廉価CPU で、ネットブック市場の覇者になった INTEL と、携帯電話の覇者 Qualcomm の SnapDragon が、Android や Chrome OS を武器に、激突する事になりそうです。
それらを横目に APPLE は、iPod で Walkman を打ち負かし、iMac で $1,000PC 市場を独占し、iPhone で Smart Phone を独占し、iPad で ネットブックと iMac との狭間市場を狙っています。いずれも Apple のトータルパッケージの良さを活かした優秀な戦略の賜です。

Apple は AppStore の審査を通じて、色々な物を追い出しています。そして、さらに iPhone SDK 4 のベータ版では、ライセンス条件が変更され、開発者はクロスプラットフォーム・コンパイラを使って作成したプログラムを Apple に提出できなくなりました。良い悪いは置いといて、これでは健全なマーケットは育たず、ie の時と同じ様に進化は止まります。

期待は、Xpedia 等の Android。それに 日本通信 の各種サービスを組み合わせて使うと言うのが魅力的です。