2010年1月3日日曜日

連絡先の同期

GoogleがExchangeをサポートした事により、カレンダーをGoogleとiPhoneで同期出来る様になりましたが、今回は連絡先の同期を試してみました。ポイントは以下のとおり。 GoogleカレンダーとWindows MobileについてActiveSyncで同期できます。
元々欧米のシステムの為、色々問題があり、以下が問題点と対処方法です。
  • 姓と名が逆になる。
  • 「名(半角スペース)姓」の順にする。
  • 住所の並びが崩れる。
  • 住所を以下の並びで入力する。
    「駒場町12-2(改行)
     函館市(改行)
     北海道」
  • フリガナが無い。
  • フリガナはGoogleに無い為、当然同期されません。
ところが、Windows Mobile側でフリガナを入力して再同期すると、Google連絡先の姓と名の間のスペースが無くなり、かつ、姓・名の順に入れ替わります。代わりに「名 (フリガナ)」と「姓 (フリガナ)」の2つのカスタムフィールドが追加されます。どうやら、カスタムフィールドとしてフリガナを保持する事は可能なようです。
でも不思議な事に、このフィールドを編集すると保存時に消えてしまいます。バグでしょうか?
Googleの連絡先データをエクスポートすると、確かに「Name Yomi」というフリガナのフィールドは存在します。ここはエクスポートデータを直接編集してインポートする事にしました。
以下は、Google連絡先をエクスポートしたファイルのヘッダーの一部です。
  • Name
  • 名前(表示)
  • Given Name
  • 名(表示されない)
  • Additional Name
  • Family Name
  • 姓(表示されない)
  • Yomi Name
  • カスタムフィールド:「ナマエ」 - 名前(フリガナ)
  • Given Name Yomi
  • Additional Name Yomi
  • カスタムフィールド:「メイ」 - 名 (フリガナ)
  • Family Name Yomi
  • カスタムフィールド:「セイ」 - 姓 (フリガナ)
続いて、こちらが大事なiPhoneとの同期です。iMacにあるGoogleとの同期はiPhone等とは異なる様で、Exchange同期ではありません。
最初はiMac経由で同期していましたが、フリガナをカスタムフィールドで保管していてもiPhone側に同期されない事と、住所の並びが崩れる事がわかりました。住所フィールドの並びを工夫すれば、綺麗に同期される事はわかりましたが、その状態でWindows Mobileと同期すると住所の並びが崩れる事と、そもそもフリガナが同期されない為、iMacの同期は諦めました。
結局、iPhoneの「メール/連絡先/カレンダー」で連絡先を同期させる事で何の問題も無く同期できました。

これで何とかそれぞれ情報を持つ事が出来ましたが、問題は色々あります。一番の問題はGoogle連絡先を編集するとフリガナが入っているカスタムフィールドが消えてしまう事です。現時点対処方法は見当たらず、ここは是非修正して欲しいところです。
  • Google 連絡先
  • 【良い点】
    • 住所、フリガナ、家族が管理可能。
    【悪い点】
    • (致命的)連絡先を編集するとフリガナが入っているカスタムフィールドが消えてしまう。
    • フリガナ順で表示出来ない。
    • 姓・名、住所が日本形式ではない。
  • iPhone 連絡先
  • 【良い点】
    • フリガナを自動的にふりがなに変換して同期する。
    • フリガナ順で表示可能。
    【悪い点】
    • 家族フィールドが無く、配偶者等のデータが表示されない。
  • Windows Mobile 連絡先
  • 【良い点】
    • 住所、フリガナ、家族が管理可能。
    【悪い点】
    • (致命的)連絡先を編集して同期させると、Google連絡先の表示名の姓と名の間のスペースが無くなり、かつ、姓、名の順に入れ替わる。
    • 住所でstreetフィールドが2行あると2行目が同期されない。

色々試した事により、それぞれある程度詳しくなりましたが、やはり現時点では標準機能で同期するのは色々制約があります。当座は夫々バックアップを取りながら、Googleのエクスポートデータを元ファイルとして管理する事にしました。